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マーケティングに関するトピックスをご紹介します。
やりたいマーケティングをやるには、自分でつくるしかなかった。
成果

はじめまして LSEED開発責任者・オンボード株式会社社長の廣岡 利文(ひろおか としふみ)と申します。
今日からブログをスタートし、マーケティングの概念や具体的なノウハウ、LSEEDの便利な使い方などをお伝えしていきます。各部門のスタッフからも、皆さんのお役に立てる記事を発信していきますね。
初回は、LSEEDシステムやマーケティングの話に入るまえに、まずはLSEEDというソフトウェアを開発することになった経緯について、お伝えします。
LSEEDの成り立ちを知っていただくことで、LSEEDがどんな背景で開発されたのか、LSEEDで実現できるマーケティングはどんなことなのかを理解してもらえたら嬉しいです。それでは、いきましょう!
1.LSEEDとは
LSEEDとは、メール、LINE、SNSなどのインターネットで集客に使うツール同士を「連携」させて顧客リストの管理ができる、マーケティングツールです。例えば、Instagramを見てLINEに登録した顧客が、メルマガにも登録した場合、Instagram→LINE→メルマガ登録の行動を可視化でき、さらにメルマガ開封や商品の購入履歴も管理できる、メールアドレスを軸にしたシステムです。大量の顧客の管理を自動でできて、且つ顧客一人ひとりの行動や好みに沿ったマーケティングが可能になります。
2.事業には「ツール」が必要
ここで私の経歴を短くご紹介します。私は日本大学芸術学部を卒業後、テレビ番組を制作する広告代理店に入社。撮影、編集、台本、音声、CG、タイトル制作、ディレクション、そしてホームページ制作などテレビ番組に関わるあらゆる業務を経験しました。5年余りのあいだ、月の残業時間は230時間という今では考えられない激務でした。
その会社は5年10カ月で退社し、翌年の2001年、アシストネットナビゲーションを創業、携帯電話事業をスタートさせます。法人向け販売と店舗販売の両方で軌道に乗せるものの、実は季節商品であることと、割賦販売でキャリアショップとの差別化が難しくなったことを理由に、2010年全店舗をクローズさせ、法人向け販売に100%舵を切ることにしました。
法人向けに携帯電話を販売する場合、カギとなるのは「経費削減」の提案です。「経費削減のための料金プランの診断=コンサルティング」を強みに、法人向けに携帯電話を販売しました。
料金プランの診断に欠かせないのは、素早く診断・解析結果を出せる「ソフトウェアツール」です。そこで知人に頼んで、通話、機能に対するコストパフォーマンス、保守、サポートサービス等を含めた解析結果と、現状からのコスト削減の数値を出せるソフトウェアを開発してもらいました。この診断ツールのおかげで事業は成長できたのです。
もしもこの時、診断ツールを持たないで、コンサルティングだけをやっていれば、なかなか成約できず、今の最大の顧客である日本マクドナルド(株)との取引も無かったでしょう。この時に「コンサルティング+ソフトウェアツール」というビジネスモデルが、私の中で確立されました。
私は起業した時からさまざまなマーケティングを勉強し、2010年から「社長の教習所」というスクールで、独自の理論を用いてマーケティングを教えるようになりました。マーケティング活動をするうえで、欠かせないのが、やはり「ソフトウェアツール」です。
例えば、顧客のリストを獲得する、顧客にお役立ち情報や商品情報を送る、ステップメールを送る、決済する、購入後のサポート案内をするといった、一連のマーケティング活動には、何かしらのツールが欠かせません。それはSNSやLINE、ホームページ、そしてメルマガスタンドやECサイトなどです。
システムツールは、無料で使えたり手軽に導入できたりして、多くの企業や個人事業主が複数のツールを使っています。しかし「SNSを頑張っているのに成果がでない」「登録者は多いのにメルマガからの売上げが少ない」といった壁に当たります。
3.なぜ、SNSやメルマガを頑張っても成果が出ないのか?
それは、SNS、LINE、決済システム、メルマガスタンドなどに登録されている、それぞれの顧客情報が「断絶」しているからです。一人の顧客なのに、それぞれにリスト登録され、しかもどういう流れでどのツールの登録に至っているのかは見える化されていません。
メルマガは、ステップ配信を除いた一般的な発信は、今日登録したばかりの人と、商品を既に購入した顧客に、同じ案内が届いてしまいます。全く温度感の違う顧客に、同じ案内を届けて「メルマガから売り上げにつながらない」となってしまうのは、なるべくしてなった結果なのです。
私が学んだアメリカのマーケティングツールでは、メールアドレスを基軸としているため、膨大な顧客リストを管理しながらも、一人ひとりの顧客の行動を見える化することができます。どのSNSから登録したのか、どういう診断テストを受けたのか、何を購入したのかなど、顧客カルテのように管理できるのです。
4.無いなら、自分がつくろう
顧客カルテがあれば、その顧客の心理や行動に寄り添った情報を届けることができ、戦略的なマーケティングが可能になります。しかし現状では、SNS、LINE、決済システムなどはそれぞれに顧客情報を持ち、「断絶」されているため、各ツールの「リストが基軸」となり、お客様に情報が届けられます。そこで、「メールアドレスを基軸」として、SNS、LINE、決済システムなどの顧客情報が紐づけされ、一元管理できるシステムを開発することにしました。本来やるべきマーケティング活動をしようとした時、日本にはできるシステムツールが無かったから、自分でつくることにしたというわけです。
そうして出来たのが、このLSEEDです。LSEEDは、顧客の心と行動に寄り添ったマーケティングが可能になり、それゆえに戦略的な情報発信により成果を得られるシステムです。リリースを控え、今は開発部門で一生懸命テストを繰り返していますよ。
いかがでしたか?今日は、なぜLSEEDを開発することになったのか、その経緯についてお伝えしました。
次回は、私がLSEEDの概念としてお手本にした、おもにアメリカで使われているマーケティングツールについてお伝えします。アメリカはマーケティング先進国です。あなたの今後のマーケティング活動にもぜひ生かしてください。お楽しみに!
